宝塚大劇場雪組公演 と 阪神タイガース木浪選手

2023.5.3 水曜日

 宝塚大劇場雪組公演を観てきました。ゴールデンウィーク真っ只中、行楽日和の晴天。電車も街もとても賑わっていました。

 

               開演前の劇場内のテラス 武庫川の景色も気持ちいい

 


 今日観てきた宝塚のお芝居の演目は、「ライラックの夢路」。タイトルだけだとほんわか優しい夢物語かなという感じですが、予想と全く違ってなかなか骨太のおもしろいストーリーでした。

 

                       初舞台生お披露目公演でもあります。


 イギリスの産業革命に遅れをとっていた18世紀初頭のドイツで、鉄道の敷設に命を燃やす貴族5兄弟のお話。実業家だけど貴族ということでコスチュームも豪華、一方飲んだくれの鉄職人たちがくたびれた風の衣装であらくれ感を表現するダンスもかっこよく、宝塚らしいいい舞台でした。家族愛あり、恋愛あり、しかもその恋愛の駆け引きによって、資金不足で頓挫しそうな鉄道事業が成功へと進むという意外だけれど納得の展開。

 男性もお好きなんじゃないかな、こういうお話は。私の周りの、奥様に連れてこれらたとおもわれるおじさま、おにいさま方も、一所懸命観ておられました。

 

 宝塚を観ていつも思うのですが、演者のみなさんが本当にプロ。お芝居も踊りも歌もそして見た目の美しさも、いったいどれだけの努力を積み重ねておられるのでしょうか。

 昔は「ん?学芸会か?」と思うような演者も稀にはおられましたが、近年はお芝居の脚本も充実しているものが多く、舞台技術のレベルも格段にアップし、観てキレイだけじゃなく心に響く演目が多くなりました。

 衣装、装置、音楽(宝塚は多くの公演が生演奏です)、ストーリー、そして磨き抜かれた芸を披露する演者の融合。併演のショーと合わせて3時間。この全力の生の舞台を一番お安い席だと二千円で観られる公演は他にはないと思います。

 

 子どものころから宝塚に限らずいろいろな舞台をみせてくれた母は去年亡くなりましたが、この愉しみを教えてくれた母には本当に感謝です。

 

 

 よかったな♡と思いながらふわふわ帰宅して、阪神タイガースのテレビ中継をつけたら中日相手に6点差を大逆転中!最後は、応援している木浪聖也選手のサヨナラヒットで勝利しました‼

(テレビ画面からいただきました。)

 木浪選手、プロ初のサヨナラ打とのこと。

 昨シーズンはショートの守備位置を中野選手に奪われ、今シーズンも小幡選手との厳しいポジション争い中の木浪選手ですが、控えにまわらされたりくさってしまいそうな状況でも練習熱心で努力を怠らない方らしく、思わず応援したくなります。

 朝は誰よりも早く来て練習し、手のひらはマメだらけ。「人と争うことより自分がやるべきことをやるだけ。」といつもおっしゃっているのもカッコ良い!

 

 野球も宝塚も、プロの世界というのはずば抜けた素質の方ばかりの集団でしょうから、運不運やその他いろいろな事情があり、努力家が必ず陽のあたる道を歩けるというわかりやすい世界ではないのかもしれません。

 しかし、道を拓くために天賦の才に甘えず自分の考えをしっかり持って努力し続けるプロの方は、見るものに感動と元気を与えてくださるなと思った一日でした。