歌舞伎座秀山祭九月大歌舞伎 と 両国ブラブラ①
2023.9.18 月曜日(祝) 〜 2023.9.19 火曜日
3月からしばらくお出かけ日記を書けませんでした。4月から4ヶ月間、ある資格を取得するための養成講座に毎日通っていてあまり旅に出ることがなかったためです。
資格取得後、就職活動も無事終わり10月からの職を得ることができました。
またボチボチ、旅の記録を書いていきたいと思います。
7月に所用で愛媛県今治市に行った記録と、就職活動終了後の8月に栃木県日光市と宇都宮市を旅した記録がまだ書けていませんが、先に、今週行ってきた歌舞伎座公演などのことを書きたいと思います。
実家の父が京都四条河原町にある百貨店のデパートマンだったので南座や観世会館のチケットがよく手に入り、子どものころから歌舞伎や能楽を観ていました。
今回は、中村吉右衛門さんの三回忌追善公演でもあった「秀山祭九月大歌舞伎」を観に歌舞伎座に行ってきました。
当日の朝から新幹線で東京へ向かったので昼の部の開演には間に合わず、最後の「二条城の清正」のみを一幕見席で観てから、夜の部の席に移りました。
歌舞伎座の幕見席は4階なので舞台は遠いですが十分見えますし、しかも1席800円ぐらいと格安。初めての方が歌舞伎ってどんなものかをみるにはとてもいいシステムだと思います。外国人観光客の方もチラホラいらっしゃいました。(ただし今回の「二条城の清正」は登場人物も動きも少なく舞台も暗いので、できればもっと明るい舞踊のような演目を選んでご覧になるほうがいいかなと思います^^;)
また以前は、幕見席は席の予約ができず当日並んで自由席だったと思うのですが、今はインターネットで前日12時から席指定の予約ができるようになったので落ち着いて劇場に向かうことができました。ありがたかったです。
場内は着物の方もたくさんいらっしゃって華やいだ雰囲気。吉右衛門さんの写真の前で手を合わせている方も多かったです。
今回は吉右衛門さんのお兄さんの白鸚さん、その息子の幸四郎さん、孫の染五郎さん三代の出演を見たくて行ったのですが、幸四郎さんはいつもより少しお声も通りにくく(あれ?)と思っていたら翌日20日から休演されていました。やはり調子がお悪かったんですね…。
少し残念ではあったのですが、素晴らしいものも見せていただきました。どの演目よりも観客の拍手が大きかった「連獅子」です❤。
お父さんの菊之助さんも情愛と気品、威厳に満ちた素晴らしい親獅子をみせてくださいましたが、なによりもなによりも目を惹きつけて離さなかったのは、息子の丑之助くん9歳!でした。
最初の、狂言師の右近左近で登場のときはお父さんとおそろいのミニサイズの衣装が可愛く、「小っちゃ^^; 可愛い〜、頑張れ〜、フフフ」と思ったのですが、踊りだされてびっくり、舞踊家!なんです。日本舞踊のことは詳しくわかりませんが、手や腕や首や足の角度、衣装捌き、リズム感、目つき、表情…どれをとっても大人顔負け、いやそれ以上の演技を披露してくださいました。
仔獅子の悔しさ、孤独、畏れ、決意、気持ちを奮い立たせる過程、やりきった高揚感、安堵。すべてを踊りに表情に込めて表現されていました。
ものすごくお稽古されたんでしょうね。天賦の才・血筋+努力。しかも可愛い。
もう感動してしまって、周りの皆さんとともに手がちぎれそうなほど拍手しました。前の席の、彼氏に無理やり連れて来られたから?か、それまで寝ていたお嬢さんも、ライブ会場か(笑)と思うほど腕を突き上げて拍手しておられました。素敵な反応(≧▽≦)。
感動❤の一幕でした。
雑誌のインタビューで丑之助くんは、「いつかやってみたいと思っていたたいへんかっこいい役。一生懸命お稽古をして毎日が千秋楽だと思って演りたいと思います。」と仰っています。
く〜、君はいったい何年、生きているんだい^^;
歌舞伎界のサラブレットの凄さを見せていただき、これからもまっすぐいい人に育って、庶民に夢と本物の芸を見せ続けていただきたいと思いました。
遡りますが、この日のお昼ごはんは歌舞伎座横の「喫茶you」で定番のオムライスを食べました。歌舞伎座界隈の取材でよく取り上げられているお店で、いつ見ても行列ができています。
今日は幕見までに時間があるので一度行列に並んでみようと思い、列の最後尾につきました。
待つこと1時間、やっと店内に入れました。オムライスとオレンジスカッシュフロートを注文。15分後こちらが届きました ⇊
よくあるカフェのふわとろオムライスとは違う感じ。卵の中は均一になめらかです。
牛乳なのか生クリームなのかが入っているようできれいな優しい黄色一色でとてもなめらか。ケチャップライスもあまり刺激の強い味付けではなく、パエリアのようにわずかに芯があるので炊き込んでいるのでしょうか。
量は控えめ、男性には物足りない感じ。卵とご飯を合わせて口に運ぶと、飲み物のようにスルスルと喉を通っていきました。
絶品!というわけではないですが、長年続けておられるだけあって、独特の雰囲気と作り方のコツが隠されているような美味しいメニューでした。
一度は食べてみる価値あり、並んだけどそれなりに良かったです(^^)
翌日の午前中まで東京にいて、両国をブラブラ散歩しましたが、そちらはまた次回書きます(^^)